第1航空戦隊
第1航空戦隊は空母を中心に編制された部隊。
開戦時の第1航空戦隊は赤城、加賀、第7駆逐隊で編制され、第1航空艦隊に所属した。指揮は第1航空艦隊司令長官が第1航空戦隊を直率した。
開戦時は機動部隊に所属してハワイ作戦、ラバウル攻略、ポートダーウィン攻撃、インド洋作戦などに参加した。
ミッドウェー作戦では第1機動部隊に所属して参加したが、米機動部隊の攻撃を受けて全ての空母を失った。
1942年7月14日、第1航空戦隊は機動部隊として新編された第3艦隊に転出。解隊された第5航空戦隊の翔鶴、瑞鶴、瑞鳳を第1航空戦隊に編入して再編された。指揮は第3艦隊司令長官が第1航空戦隊を直率した。
第1航空戦隊は第二次ソロモン海戦、南太平洋海戦に参加。い号作戦、ろ号作戦では艦上機のみが参加した。
1944年2月1日、瑞鳳が第3航空戦隊に転出。
3月7日、大鳳が竣工、第1航空戦隊に編入。
マリアナ沖海戦には本隊・甲部隊に所属して参加。この海戦で大鳳と翔鶴が米潜水艦の雷撃を受けて沈没した。
7月10日、第2航空戦隊の龍鳳を編入。
8月6日、雲龍が竣工、第1航空戦隊に編入。
8月10日、天城が竣工、第1航空戦隊に編入。同日、瑞鶴が千歳、千代田、瑞鳳で編制された第3航空戦隊に転出、龍鳳が伊勢、日向、隼鷹で編制された第4航空戦隊に転出。
10月1日、第3航空戦隊が第3艦隊司令長官の直率になり、新たに第1航空戦隊司令部を設置。
10月15日、葛城が竣工、第1航空戦隊に編入。
11月15日、第3艦隊が解隊されて第1航空戦隊は連合艦隊の直属となる。同日、解隊された第4航空戦隊の隼鷹と龍鳳を第1航空戦隊に編入。
11月19日、信濃が竣工、第1航空戦隊に編入。
11月29日、信濃が米潜水艦の雷撃を受けて沈没。
12月9日、隼鷹が米潜水艦の雷撃を受けて大破。
12月19日、雲龍が米潜水艦の雷撃を受けて沈没。
1945年1月1日、第2艦隊に編入。
2月10日、解隊された第2艦隊第1戦隊の大和が第1航空戦隊に編入。
3月19日、米機動部隊の呉軍港への空襲で、繋留していた天城、葛城、龍鳳が損害を受ける。
4月7日、大和が米機動部隊の攻撃を受けて沈没。
4月20日、第1航空戦隊を解隊。龍鳳、天城、葛城、隼鷹の残存空母は第四予備艦に指定される。
1941年9月1日~ | 南雲忠一中将(第1航空艦隊司令長官直率) |
1942年7月14日~ | 南雲忠一中将(第3艦隊司令長官直率) |
1942年11月11日~ | 小沢治三郎中将(第3艦隊司令長官直率) |
1944年10月1日~ | 古村啓蔵少将 |
1944年12月10日~ | 林末雄少将 |
1945年2月11日~ | 欠員 |
1945年4月20日 | 解隊 |
関連用語: 第2艦隊| 第3艦隊| 第1航空艦隊| 第2航空戦隊| 第5航空戦隊| 第1戦隊| 機動部隊| 第1機動部隊| 赤城| 加賀| 翔鶴| 瑞鶴| 大鳳| 大和