第1航空艦隊（空母艦隊）
第1航空艦隊は世界で初めて空母を中心に編制された部隊。
1941年4月10日に新編された第1航空艦隊は、赤城と加賀で編制された第1航空戦隊、蒼龍と飛龍で編制された第2航空戦隊、龍驤で編制された第4航空戦隊で編制された。
9月1日、第5航空戦隊が新編されて翔鶴と特設空母春日丸（後の大鷹）が編入された。
9月25日、瑞鶴が第5航空戦隊に編入される。入れ替わりに春日丸が第4航空戦隊に転出するが、11月13日には連合艦隊付属となる。
開戦時は第1航空戦隊、第2航空戦隊、第5航空戦隊が機動部隊を編成してハワイ作戦に参加。第4航空戦隊は比島部隊に所属して比島作戦の支援に参加した。
その後、機動部隊はラバウル攻略支援、ポートダーウィン攻撃、インド洋作戦などに参加。第4航空戦隊は蘭印攻略支援に参加した。
この間、1941年12月22日には潜水母艦から空母への改装を完了した祥鳳が第4航空戦隊に編入、1942年4月10日には直衛部隊として軽巡長良を旗艦とする第10戦隊が新編されて第1航空艦隊に編入されている。
5月3日、空母隼鷹が竣工、第4航空戦隊に編入。
1942年5月、MO作戦のために編成されたMO機動部隊には第5航空戦隊が、MO攻略部隊には第4航空戦隊の祥鳳が参加した。
この作戦で祥鳳が沈没、翔鶴は飛行甲板が使用不能になる損害を受け、第5航空戦隊が保有する艦上機の半数を失った。
ミッドウェー作戦には第1航空戦隊と第2航空戦隊で第1機動部隊を編成して参加したが、米機動部隊の攻撃を受けて全ての空母を失った。
ミッドウェー作戦と同時に実施されたアリューシャン作戦には第4航空戦隊が第2機動部隊を編成して参加。この作戦で不時着した龍驤所属の零戦が米軍に初めて鹵獲される。
6月20日、第1艦隊付属の空母瑞鳳が第5航空戦隊に編入。
7月14日、第1航空艦隊は解隊されて新たに建制の機動部隊として第3艦隊が編制される。第1航空艦隊隷下の第4航空戦隊と第5航空戦隊も解隊されたが、第1航空戦隊と第2航空戦隊は第3艦隊の隷下として再編されることになった。第1航空戦隊には第5航空戦隊の翔鶴、瑞鶴、瑞鳳を編入、第2航空戦隊には第4航空戦隊の龍驤と隼鷹が編入された。直衛部隊の第10戦隊も第3艦隊に編入された。
歴代司令長官| 1941年4月10日～ | 南雲忠一中将 |
| 1942年7月14日 | 解隊 |
関連用語： 第1航空戦隊｜ 第2航空戦隊｜ 第5航空戦隊｜ 第10戦隊｜ 機動部隊｜ 第1機動部隊｜ 赤城｜ 加賀｜ 飛龍｜ 蒼龍｜ 翔鶴｜ 瑞鶴｜ 祥鳳｜ 風雲