鳥海
日本海軍高雄型重巡洋艦の3番艦。
艦名の由来は山形県と秋田県の県境にある標高2,236mの活火山。
鳥海は高雄と愛宕に実施された近代化改装を1941年に実施する予定であったが、開戦のため実現されず、戦訓により機銃や電探が増備された以外は新造時に近い状態で沈没した。
要目新造時 | 排水量 | 11,350t |
全長 | 204m | |
全幅 | 19m | |
出力 | 130,000馬力 | |
速力 | 35ノット | |
航続力 | 14ノットで8,000海里 | |
兵装 | 50口径三年式二号20cm連装砲5基 45口径十年式12cm単装高角砲4基 毘式40mm単装機銃2基 八九式61cm連装魚雷発射管4基 九〇式61cm魚雷24本 | |
搭載機 | 水偵3機 | |
開戦時 | 兵装 | 50口径三年式二号20cm連装砲5基 45口径十年式12cm単装高角砲4基 九六式25mm連装機銃4基 九三式13mm4連装機銃2基 八九式61cm連装魚雷発射管4基 九〇式61cm魚雷24本 |
搭載機 | 水偵3機 | |
最終時 | 兵装 | 50口径三年式二号20cm連装砲5基 45口径十年式12cm単装高角砲4基 九六式25mm連装機銃8基 九六式25mm単装機銃22基 九三式13mm単装機銃2基 八九式61cm連装魚雷発射管4基 九〇式61cm魚雷24本 |
電探 | 二一号1基、二二号2基 | |
搭載機 | 水偵3機 |
艦歴
1928年3月26日 | 三菱長崎造船所で起工 |
1939年4月5日 | 進水 |
1932年6月30日 | 竣工 |
1941年12月8日 | 第2艦隊第4戦隊に所属 マレー部隊の旗艦としてしマレー作戦を支援 |
1942年4月 | マレー部隊機動部隊の旗艦としてインド洋作戦に参加 |
1942年5月 | 機銃を増備 |
1942年6月 | 攻略部隊に所属してミッドウェー作戦に参加 |
1942年7月14日 | 第8艦隊旗艦 |
1942年8月8日 | 第一次ソロモン海戦に参加 米艦の砲撃を受けて損傷、戦死32名 |
1942年10月14日 | ガダルカナル島飛行場砲撃に参加 |
1942年11月13日 | 第三次ソロモン海戦に参加 |
1943年8月20日 | 第2艦隊第4戦隊に編入 |
1944年6月19日~20日 | マリアナ沖海戦に参加 |
1944年7月 | 機銃の増備と二二号電探2基を装備 |
1944年10月 | 第1遊撃部隊に所属して捷一号作戦に参加 |
1944年10月25日 | サマール沖海戦において米艦上機の爆撃と駆逐艦ジョンストンの雷撃を受けて大破落伍、駆逐艦藤波の魚雷で自沈処分 |
1944年10月27日 | 鳥海の乗員を救助した藤波が米艦上機の攻撃を受けて沈没、鳥海の乗員は田中艦長以下全員戦死 |
1944年12月20日 | 除籍 |
歴代艦長
1940年10月19日~ | 渡辺清七大佐 |
1942年4月25日~ | 早川幹夫大佐 |
1943年3月1日~ | 有賀幸作大佐 |
1944年6月6日~ | 田中穰大佐 |