君は「アニメンタリー決断」を知っているか

アニメンタリー決断大事典

B-17

ボーイングB-17、アメリカ陸軍の4発重爆撃機。通称「フライングフォートレス」(空の要塞)と呼ばれていた。

1934年、米陸軍は本土の防衛態勢強化のため、速度320km/hで8,000kmの航続力を持つ超大型爆撃機の開発を計画した。だが、このような機体の運用には困難が伴うと予測されたので、より小型の重爆撃機の開発も同時に行うことになった。
重爆撃機の開発にはダグラス社とボーイング社が名乗りを上げて競争試作となった。当時、受注がなく倒産寸前だったボーイング社は、社運を賭けてこの開発に挑んだ。

1935年7月、試作1号機の初飛行が行われた。ボーイング社の試作機はダグラス社に対して速度性能で勝り、航続力も大きく引き離していが、運が悪いことに試作機は墜落事故を起こしてしまい、そのため採用はダグラス社の機体に決定してしまった。だが、本機の高性能は陸軍が認めるところとなり、エンジンを強化した改良型として開発を続けることになった。
この改良型がB-17A型で、初飛行は1936年12月に行われた。だが、まだ量産はされず、引き続きB型が開発された。そしてエンジン出力を1,200馬力に強化したC型から本格的な生産に入り、それとほぼ同時にD型の生産もはじめられた。D型はカウルフラップを装着した以外はC型と外観にほとんど差はなかった。

次のE型では尾部と機体上部と下部に機銃が装備され、防御火力が強化された。次いで防弾装備を強化したF型、機首下方に機銃を装備したG型などが開発された。
各型合わせた生産機数は12,726機に達し、主に対独戦で使用された。

諸元
B-17DB-17EB-17G
全幅31.63m31.63m31.63m
全長20.68m22.35m22.78m
全備重量23,814kg27,216kg29,484kg
乗員8名10名10名
出力1,200馬力4基1,200馬力4基1,200馬力4基
最大速度520km/h510km/h510km/h
航続距離3,900km3,900km
武装7.7mm機銃7門
爆弾5,440kg
12.7mm機銃12門
爆弾5,440kg
12.7mm機銃13門
爆弾5,440kg
トップページ > アニメンタリー決断大事典 >  B-17
ページの先頭へ